「うたごえはミルフィーユ」レビュー|無伴奏合唱が女子高生の心をほどく、新感覚アニメの魅力

「うたごえはミルフィーユ」レビュー|無伴奏合唱が女子高生の心をほどく、新感覚アニメの魅力

2025年7月放送開始のTVアニメ『うたごえはミルフィーユ』は、**「無伴奏合唱」×「女子高生」×「自信のなさ」**という珍しいテーマを据えた、異色の青春音楽プロジェクト。


タイトルの“ミルフィーユ”が示すように、登場人物たちの声・想い・過去が層のように重なり、ひとつのハーモニーを奏でる構成が秀逸。見た目は可愛い女子高生たちが、心の葛藤や人間関係という「声にならない想い」を、アカペラという形で真正面からぶつけ合う作品です。

アニメでアカペラ?と思った方、ご安心を。本作ではリアルな声の重なりを追求し、まるでドキュメンタリーのような臨場感があります。

主人公・小牧嬉歌(こまき うた)は歌うのが好きなのに極度のあがり症。そんな彼女が入部したのは、個性バラバラの無伴奏合唱部
第一和音・繭森結の厳しさや、部長・古城愛莉の包容力、沈黙のベース・熊井彌子の存在感など、キャラの“声の個性”もストーリーに深みを与えています。

アカペラは音が一人でも崩れたら全体が崩壊する超繊細な世界。本作はそのスリルと絆を丁寧に描き、視聴者に「聴く緊張感」を提供してくれます。

小牧のように「声を出すのが怖い」人でも、自分のペースで音を紡げばいい――本作は自己肯定感をじんわり育てるメッセージを内包しています。

会話のテンポ、ハモリのバランス、リードを取る勇気――全部がキャラクターの心理状態とリンクしており、セリフの外にある感情が視聴者に伝わってくる構成です。

  • 原作:波麗佳音×山中拓也
  • 総監督:佐藤卓哉(『STEINS;GATE』など)
  • 音響監督:明田川仁(『ぼっち・ざ・ろっく!』他)
  • 音楽制作:成田旬×波麗佳音

若手声優陣によるガチのアカペラ録音も話題。推しを見つけたら、ライブCDをチェックするのもオススメです。

第1話『軽音デビュー!?』では、あがり症の嬉歌がついに“声”を出す瞬間に涙腺決壊!
挿入曲「ガーネット(アカペラver.)」は、奥華子の名曲がまさかの涙腺直撃アレンジに。声だけでここまで心を動かせるアニメ、そうそうありません。

「うたごえはミルフィーユ」はどんなジャンル?

青春×音楽×成長のアカペラアニメです。ほろ苦くて甘い、まさに“ミルフィーユ”な構成です。

主人公はどんな子?

小牧嬉歌は極度の人見知り。でも歌うのが好きで、勇気を出して一歩踏み出します。

本当に全部アカペラ?

はい。劇中曲はほとんどアカペラで録音。登場キャラたちの“声”だけで成立しています。

声優は歌が上手い人ばかり?

はい、実力派+若手声優が担当。ライブイベントも期待されています。

どこで観られるの?

2025年7月よりテレビ放送&配信スタート。詳細は公式サイトをチェック!

「うたごえはミルフィーユ」は、音楽というより**“声の物語”**。
楽器がないからこそ響く、心と心のぶつかり合い。そして、それを優しく包むハーモニー。観ればあなたも、自分の“声”をもっと大切にしたくなるはず。

今すぐチェック!そして、推しの声を見つけよう!🎧

Haruki

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